失敗しないための就活での企業(業界や職種)の選び方

失敗しないための就活での企業(業界や職種)の選び方

エントリーシートの書き方や、面接のノウハウを習得することが大切なのはわかります。

 

しかし、就活でまず最初に考えなければならないことは、どの企業を選択するかですね。

 

就活での企業選択は、今後の世の中の動向を予測し、将来を見据えた客観的な基準でなければなりません。

 

企業選びの選択手順としては、まずは職業の選択、次に業界・業種、最後に個別企業の選択という手順が、適切な方法だと思います。

 

以下は、その手順に沿って説明しますので、参考にしてください。

 

まず最初は職業の選択です

 

最初の選択である職業は、大分類すると会社員、公務員、自営業の3分類になると思ってください。

 

格差の大きい民間の会社員なのか、安定した待遇の公務員なのか、自分の働きが所得に直結する自営業なのかですね。

 

会社員になるには採用試験があり、公務員になるにも同じように公務員試験があります。

 

一般的には会社員や公務員になるための活動を、「就活(就職活動)」と言います。

 

特に民間企業の就活の場合は選択肢が多岐にわたるため、自分の意思を明確にして慎重に選択する必要があります。以下からの説明は、主に民間企業を選択する場合の手順になります。

 

次に業界・業種を選択します

 

民間企業の一般的な就活は、まずこの業界・業種を選択することから始まりますね。

 

業界とは製造業、建設業、情報通信業、卸売業、小売業、金融業、保険業、不動産業など、企業を産業で区分したものです。業種とは、業界をさらに商品やサービスなどで区分したものです。

 

例えば、製造業の中の家電や自動車、小売業の中の百貨店やコンビニ、金融業の中の銀行や証券のような区分です。

 

学生時代の専攻、業界・業種との適性、自分なりの企業選びの基準(軸)などを総合的に判断して、自分の意思で選択してください。

 

ただし、例えば製造業に入社したからといって、すべての人がメイン部門の製造現場や研究開発に配属されるわけではありません。

 

製造業にも営業部門や業務部門があって、その部門へ配属される可能性も十分あります。

 

この業界・業種を選択する段階では、特に慎重に検討しなければならない2つの判断基準があります。それは、自分に適した業界・業種であるのか、その業界・業種の今後の見通しはどうなのかです。

 

自分に適した業界・業種を選びます

 

バイトやパートで働くわけではありませんので、選択基準はイメージや好き嫌いではなく、自分への適正です。できれば最初に入社した企業で、ずっと働けたらいいですね。

 

自分に適していない業界・業種の選択を行うと、早期退社のリスクが高くなります。

 

そこから異業種へ転職するにしても、それまでのスキルがほとんど活かされない一からのスタートになります。

 

最初の業界・業種の選択を間違っていなければ、同業種への転職であれば就活も有利になりますし、それまでの経験も活かされます。

 

業界・業種の将来予測をする

 

企業は永続的に存続するのが理想ですが、20年前と比べて創業時のままで生き残っている企業はごく僅かになりました。

 

そして今後の20年も、国内経済の縮小やグローバル化の進行によって、マーケット変化のスピードはさらにアップしてきます。

 

その変化したマーケットで必要とされない業界・業種は衰退し、必要とされる業界・業種は成長していきます。

 

ですので、個別の一企業の現況を見るのではなく、20年先を見据えた業界・業種レベルでの将来予測が必要ですね。

 

20年後の時代にその業界・業種は、世の中に必要とされているのか?

 

20年後も成長もしくは安定していると予測される業界・業種でありうるのかです。

 

20年後といえば、新卒者が入社して40代に入り、経済的には最も安定していなければならない時期ですね。

 

また社会的には将来の生活予測をし始める、最も重要な時期でもあります。

 

これから日本で成長する業界・業種は?

 

これから10〜20年先の日本経済のマーケット分析をしてみましょう。

 

成長のキーワードは「高齢化」「IT」「グローバル」「インフラ」の4つになります。

 

高齢者産業

 

日本のみならず、今後は世界的な高齢化の時代になってきます。

 

その高齢化の波に先陣をきって対応していく、日本の技術、サービス、ノウハウは、将来的には大きな財産になってくるでしょう。介護ビジネス、製薬業界、医療機器メーカーなどです。

 

また、長い老後に備えての保険業界も安定していますね。

 

IT産業

 

今でもそうですが、IT産業は今後も大きく成長することが予想されます。今後も複合的な新たなサービスが創造されてくるでしょう。

 

情報・通信技術に関連する産業で、コンピュータの製造・販売、ソフトウェアの開発・販売、ネットワーク構築、情報システム構築などです。

 

ロボット産業も、人口減少による製造業の作業効率化や、高齢者の介護補助機器としての期待は大きくなってきますね。

 

またそれに伴って、ロボット開発の研究者や技術者も必要になってきます。

 

グローバル産業

 

マーケットを国内から海外へシフトしグローバル化したときに、成長が期待される産業です。

 

共通するキーワードは、「上質」「高付加価値」「先進技術」です。

 

まずは旅館やホテルに代表される観光業界ですが、東京オリンピックを目指して受け入れ態勢が整備されてきています。

 

日本には四季があり、海と山のリゾート地が比較的に隣接していて、サービスレベルも高いことから、成長の可能性はかなり高くなります。

 

また成長の著しいアジア地域に位置していることもあり、マーケットも飛躍的に拡大してきます。

 

寿司、ラーメン、ステーキ、日本酒などに代表される日本の食文化は、これからますます海外へ進出していくと思われます。

 

日本の飲食業界は上質な素材、美的感覚、きめ細かなサービスと、現在は世界でも認められていますね。

 

後継者が課題の農業ですが、諸外国との規制緩和が進行していくかが鍵になりそうです。

 

現在の企業による投資が軌道にのり、生産効率と物流の問題が改善されると、飛躍的に伸びる可能性があります。

 

ただし、大量生産の低価格商品ではなく、高付加価値素材に特化していくべきですね。

 

まだしばらくの間は大丈夫だと思われるのが、アニメ、ゲーム産業です。今まで通りの質が高く先進的な技術を維持できれば、もうしばらくは成長すると思います。

 

インフラ産業

 

産業基盤である道路、橋梁、鉄道、空港、通信施設などや、ライフラインとしてのガス、水道、電気などのことです。

 

日本の総合的な技術やノウハウは、国内だけでなく海外でも高く評価されています。今後もアジア・アフリカを中心に市場を開拓していけば、成長は期待できます。

 

これから日本で衰退する業界・業種は?

 

逆に、これから衰退していくと考えられる業界・業種についてご紹介します。

 

旧態依然とした製造業

 

最先端の独占的な技術があれば別ですが、コンピュータやロボットで代替えできるような製造業は厳しくなってきます。

 

海外に生産拠点を移したり、多額の設備投資ができる資金力のある企業のみが生き残れると思います。

 

逆に一部の特化した技術を持つ中小企業のほうが、生き残れるチャンスはありますね。

 

国内の小売業全体

 

販路を海外に求めるだけの資金力とノウハウがあれば別ですが、小売業は国内人口の減少が確実なことから、かなり厳しくなり、縮小均衡の世界に入ってきます。

 

またネット通販との競合もあり、販売員の確保も困難になり、外国人労働者のウェイトが上がり、サービスレベルの低下も顕在化してきます。

 

紙媒体の企業とマスコミ業界

 

現在のインターネットをあまり利用してない高齢者世代がいなくなると、ますますインターネットの存在が大きくなってきます。

 

紙媒体(新聞、書籍、雑誌など)やマスコミ業界などは、大きな転換期になってきていますね。

 

過疎化が進行する地方都市の公務員

 

公務員は一面的には安定しているように思えますが、人口減少が如実になってくる地方都市においては、財政破綻などのリスクも出てきます。

 

財政改革に失敗した市町村においては、リストラや賃金カットなどの民間企業さながらの施策が予想されます。

 

個別の企業選びはどうする?

 

業界・業種の選択が正しくても、個別の企業の選択を失敗しないようにしなければなりませんね。

 

企業の選択を、従業員数や売上高や資本金などの数値や、上場・非上場などの基準で判断してはいけません。

 

とは言っても、公開されている情報には、その企業にとって都合の悪いことは記載されていません。まずはその企業に入社している大学のOBに実態を聞いたり、公開されている財務諸表などを閲覧してください。

 

そして時々、ネットでの口コミ情報を垣間見ることも必要ですが、最も信憑性が高いのは企業口コミサイトの「キャリコネ」です。

 

以下で、最低これだけは抑えておきたい3項目を紹介しますので、参考にしてください。

 

ブラック企業でないこと

 

大企業の有名企業でもブラックな企業はいくらでもありますので、規模や知名度だけで安心しないでください。

 

以下にブラック企業の主だった特徴を紹介します。

 

事業規模の拡大が政策であれば別ですが、企業規模のわりには採用人数が多い企業は要注意

 

裏を返せば、離職率が高いことを見越して、あらかじめ必要人員よりも多く採用していますね。

 

会社設立からの期間が短い企業を除いて、社員の平均勤続年数が短い

 

社員の入れ替わりが激しく、長期間の勤続者が少ないことになります。

 

残業が企業全体の風土として蔓延化している企業

 

業績が好調で人の補充が追いつかず、それが一時的なものであれば良いですが、長期間継続している場合。

 

おそらくサービス残業や長時間労働が常態化していると思います。

 

休日出勤や深夜残業の多い企業

 

必要な社員数が確保されてなくて、既存の社員にそのしわ寄せがきている場合。

 

歩合制の給与体系で、頑張ればいくらでも給料が増えることをアピールする企業

 

そもそも完全歩合給は労働基準法違反ですが、成果報酬制という名のもとに、最低賃金を極端に抑えている企業はかなり危険です。

 

大企業でなくて優良企業(ホワイト企業)を探せ

 

企業は「株主」「顧客」「社員」に対しての責任があり、最も優良な企業はその三者にとって優良な企業のことを言います。

 

しかし、三者ともに対して優良である企業はまず存在しません。

 

顧客に支持され業績も好調で、株価や配当金も高い企業でも、その好調な業績が社員の不当な犠牲によって成り立っている場合があります。

 

逆に社員にとっては優良企業でも、顧客に支持されなくなり業績が悪化し、倒産や吸収されてしまう企業もありますね。

 

企業の最大の社会的な「悪」は倒産することで、それを回避するためには必要な利益を出し続けなければなりません。

 

つまり、ある一者に偏ることなく、三者に対してバランスよく貢献している企業が、優良企業と言えると思います。

 

特に狙い目は、その業種の中ではライバルが少ない中堅の優良企業です。他社が真似できない突出した技術を持っていたり、ある分野では圧倒的なシェアがある企業などです。

 

そのような企業は規模的にも拡大していきますので、必然的に福利厚生も充実し、管理職ポストも増加していきます。

 

逆に衰退企業は規模が縮小され、減給やリストラが行われ、管理職ポストも縮小されてきますね。

 

業種の中では、少なくとも上位3社までに入っていること

 

今後の日本のマーケットは縮小し、国内経済は確実に縮小均衡になってきます。

 

それに伴い企業の優勝劣敗が進行し、顧客にとって存在価値のある企業だけが生き残っていきます。

 

そのような経済環境の中では、少なくても業界の上位3社までに位置していないと生き残れないのではないでしょうか。

 

大手の企業であっても、合併が盛んに行われているのは、このような理由があるからですね。

 

現在就活中の新卒者が40代半ばになるころには、日本の経済環境は激変しています。

 

高齢化の進行、国内人口の減少、グローバル化による海外企業との競争など、今後20年のうちに日本経済はめまぐるしく変化していきます。

 

それらの変化に適時・適策で対処していける企業のみが生き残れますね。

関連ページ

ここに注目するべき!就活での個別企業の選び方
ここに注目するべき!就活での個別企業の選び方
就活の第一関門エントリーシート!企業が求める役割と目的は?
就活の第一関門エントリーシート!企業が求める役割と目的は?
就活の第一関門エントリーシート!その文章と記述方法は?
就活の第一関門エントリーシート!その文章と記述方法は?
面接までにやっておきたい事前準備には何がある?
面接までにやっておきたい事前準備には何がある?
面接で好印象を得るための態度と話し方
面接で好印象を得るための態度と話し方
面接で聞かれる想定外の質問と、回答に気をつけるべき質問は何?その回答の仕方を紹介します!
面接で聞かれる想定外の質問と、回答に気をつけるべき質問は何?その回答の仕方を紹介します!
就活の面接に企業は何を求めているのか?
就活の面接に企業は何を求めているのか?
就活の面接では個性を打ち出せ!
就活の面接では個性を打ち出せ!