ここに注目するべき!就活での個別企業の選び方

ここに注目するべき!就活での個別企業の選び方

新卒の就活で最も迷うのは、個別の企業選びではないでしょうか。

 

業種までは決まったけど、そこから先の個別企業を選ぶ段階になると、何を基準にして選べばいいのか迷ってしまいますね。

 

人気企業が優良企業だとは限らないのは、みなさんもご存知のとおりです。優良企業には、株主にとって、消費者や取引先にとって、働く社員にとって、の優良企業という3つの観点があります。

 

就活生にとっての優良企業とは、働く社員にとっての優良企業になりますね。

 

そこで就活の個別企業の選び方として、働く社員にとっての優良企業を選ぶポイントを紹介したいと思います。

 

いろんな判断基準がありますが、その判断基準を複合して検討していただければ、より選ぶ精度が高くなると思います。

 

財務内容が良い

 

企業で働く社員にとって、一番のリスクはその企業のリストラや倒産ですね。

 

今はいいかもしれないけど、将来のリスクに対してどれだけ耐えられる企業なのか、その一つの判断基準になるのが財務内容です。

 

企業の財務内容を見るには、公開されている決算などの財務諸表を見るとわかります。大学の専攻外の人にはちょっと聞きなれない言葉ですけど、自分の一生にかかわることですから、少し勉強してください。

 

財務諸表で簡単にチェックするポイントは4つあります。

 

自己資本比率・・・貸借対照表で確認

 

自己資本比率は高いほうがいいですが、自己資本比率が50%以上は優良企業で、40%以上は倒産しにくいと言われます。

 

「自己資本比率(%)=純資産÷総資産×100」

 

経営安全率・・・損益計算書で確認

 

経営安全率も高いほうがいいですが、一般的には経営安全率が15%以上あると、安定した企業であると言えます。

 

「経営安全率(%)=経常利益÷限界利益×100」「限界利益=売上-変動費」

 

自由資金比率・・・キャッシュフロー計算書で確認

 

自由資金比率が高いということは、利益がフリーで使えるお金が残りやすく、借入金に頼らない資金繰りの安定した会社です。

 

「自由資金比率(%)=フリーキャッシュフロー÷利益剰余金(自己資本)増加額」

 

債務償還年数・・・貸借対照表、損益計算書で確認

 

企業の有利子負債を、すべて返済するのに何年かかるかの指標で、一般的には10年以内が優良企業になります。

 

「返済年数=有利子負債÷(税引き後利益+減価償却費)」

 

BtoB(Business to Business)企業を狙う

 

BtoB企業とは企業(法人)をメイン取引にしている企業です。一般的にはBtoC(Business to Customer)の一般消費者を対象としている企業が、CMなどで知られていますね。

 

たとえば、トヨタ、パナソニック、セブンイレブンなどのCMでおなじみの企業です。

 

BtoB企業の相手先はほとんどが企業(法人)ですので、一般消費者向けのCMは少なく、BtoC企業に比べたら知名度は低くなっています。たとえば、オムロン、キャノン、富士ゼロックスなどですね。

 

知名度が低いBtoB企業の中には、優良企業であっても競争率が低く採用基準が比較的低い企業があります。またBtoBの企業はBtoCの企業よりは、業績の浮き沈みが少なく安定していますね。

 

CMなどで知名度が高いBtoCの企業だけを狙わずに、世間的には地味だけど中身が優良なBtoBの企業を狙うのも一つの方法です。

 

企業の事業計画を見る

 

その企業のWebサイトの経営戦略などで、事業計画を見てください。

 

それを見ると、その企業が事業規模を拡大しようとしているのか、維持しようとしているのか、縮小しようとしているのかがわかります。

 

事業規模を拡大しようとする企業は、新卒採用枠の拡大のみならず中途採用もして、人材の確保をしようとします。

 

計画的に安定して事業拡大を行なう企業は、人材の確保や育成も計画的に事前にできます。

 

しかし急速な事業拡大を行なう企業は、人材確保や人材育成が遅れ気味になり、採用基準のボーダーラインが少し下がってきますね。

 

このように急速な事業拡大を行なおうとしている企業は、役職のポストも増加していきますので、狙い目です。ただし、過剰投資になっていないか、財務内容だけはしっかり確認してください。

 

逆に事業規模を縮小しようとする企業は、営業成績や財務体質に何らかの問題がある企業です。役職のポストも先輩社員でほとんど埋め尽くされ、将来的な見通しも厳しいものがあります。

 

財務体質改善の一時的な政策ならまだしも、営業利益まで赤字だと、最悪の場合はリストラや倒産の可能性もありますね。

 

3年後離職率をチェック

 

一般的な離職率よりも「3年後離職率」を調べてください。厚生労働省調査で、平成25年大学卒の人が平成28年6月までに離職した人は、全体平均値で31.9%にもなっています。

 

当初思い描いていた企業とのギャップがあったのか、転職してキャリアアップしようと考えている人が増えてきているのかもしれません。

 

3年後離職率は低いほど良いのですが、業種によっても格差があり、その業種の平均値や同一業種の他の企業と比較検討してください。

 

「就職四季報」「会社四季報」「会社四季報 未上場会社版」などには記載してあると思いますので、確認するのが賢明です。

 

業種別の平均値は厚生労働省調査の結果を以下で紹介しますので、参考にしてください。

 

建設業30.4%、製造業18.7%、電気・ガス・熱供給・水道業8.5%、情報通信業24.5%、運輸・郵便業26.0%、卸売業28.5%、小売業37.5%。

 

金融・保険業21.0%、不動産・物品賃借業35.9%、宿泊業・飲食サービス業50.4%、生活関連サービス業・娯楽業47.9%、教育・学習支援業47.3%、医療・福祉38.4%。

 

3年後離職率が一般的に高い業種は、外食産業、車のデーラー、家電量販店、ドラッグストアー、学習塾、ソフトウェア開発企業などです。

 

3年後離職率が高い企業においては、成果報酬型の賃金体系であったり、若くても店長やリーダーとして働く責任がある企業が多いですね。

 

また、会社設立からの期間が短いベンチャー企業では、どうしても仕事がハードになり離職する人が多くなります。

 

社員の年齢バランスを見る

 

企業の年齢バランスをグラフで表すと、大きく分類して4つのパターンになります。

 

ピラミッド型・・・若い社員が多く、年齢層が高くなるにつれて人数が少なくなっていくパターン

 

社歴が短い会社や、事業規模を拡大している会社に多く見られます。

 

会社的には理想的な型ですが、底辺が極端に広いピラミッド型だと、中堅層(管理職含む)の人材不足のため、その中堅層に大きな負担がかかっています。

 

釣り鐘型・・・30代〜40代が最も多く、若手の新規採用と中堅社員との比率がそれほど変わらないパターン

 

社歴の長い会社に多く見られ、年齢バランス的には安定しています。

 

ただし、役職ポストは中堅層で占められる可能性が高く、能力ある若年層でもなかなか役職ポストにつけないという一面があります。

 

ひょうたん型・・・高齢層と若年層が多く、中堅層が極端に少ないパターン

 

このパターンは能力ある若年層であれば、短い期間で役職ポストになれる可能性があります。

 

ただし、一般社員と経営層の間の中間管理職人材が少ないため、指示命令系統や人材育成において弱い面があります。

 

逆ピラミッドもしくは逆釣り鐘型・・・高齢層が多く若年層が極端に少ないパターン

 

この何年かの間、若年層の採用を極端に抑制している企業です。

 

今はまだベテラン社員によってなんとか維持できていますが、数年後には最も核になる中堅社員がいなくなり、営業力の弱体化が予想されます。

 

では、この4パターンの中でどれが良いのかというと、底辺が比較的に狭い鋭角なピラミッド型。もしくは、極端なずん胴ではない先の細いスマートな釣り鐘型が理想的だと思います。

 

社員の平均年齢を見る

 

結論から言うと、平均年齢だけでは企業の良し悪しは判断できません。ただ、極端に平均年齢が低いとか高いとかだと、何か企業内部に問題をかかえていると思います。

 

一般的には社歴の短い企業や、離職率が高く定着率が低い企業は平均年齢が低くなります。

 

また定着率が高い企業は平均年齢が高くなりますが、数字のマジックとして若年層の採用を抑制している企業も平均年齢が高くなりますね。

 

新卒者の入社時を22歳、60歳で定年とした場合、就職者と離職者が同数場合の単純計算で22+60=82歳となり、それを2で割ると41歳になります。

 

この40歳前後(38〜42歳)が一般的な平均年齢になるのではないでしょうか。以下で上場企業の業種別従業員平均年齢を紹介しますので、参考にしてください。この業種別の平均年齢から大きくかけ離れている企業は要注意です。

 

水産・農林・鉱業40.9歳、建設業43.3歳、製造業40.9歳、電気・ガス業42.0歳歳、サービス業38.8歳。

 

運輸・情報通信業39.4歳、卸売業40.6歳、小売業38.2歳、金融・保険業40.1歳、不動産業39.8歳。

 

転職しながらキャリアアップしていくビジネススタイルもあります。

 

でもそれで成功していく人は、精神的に強く人よりも早いスピードでスキルアップできる、ほんの一握りの人だけです。

 

最も理想的なパターンは、自分が選んだ最初の企業でスキルアップして、その企業の中でキャリアアップしていくのがベストですね。

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